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わが庵は都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり |
喜撰法師(きせんほうし)
9世紀後半、800年代 |
「古今集」雑下・983 |
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これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 |
蝉丸(せみまる)
生没年未詳。850年~900年 |
「後撰集」雑一・1089 |
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あまつ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ |
僧正遍昭(そうじょうへんじょう816年~890年 |
「古今集」雑上・872 |
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小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ |
貞信公(ていしんこう)
880年~949年 |
「拾遺集」雑集・1128 |
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誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の友ならなくに |
藤原興風(ふじわらのおきかぜ)
9~10世紀 |
「古今集」雑上・909 |
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滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ |
大納言公任(だいなごんきんとう)
966年~1041年 |
「千載集」雑上・1035 |
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めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな |
紫式部(むらさきしきぶ)
970年頃~1019・1020年頃 |
「新古今集」雑上・1499 |
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大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 |
小式部内侍(こしきぶのないし1000年頃~1025年 |
「金葉集」雑上・550 |
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夜をこめて 鳥のそら音 はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ |
清少納言(せいしょうなごん)
966年頃~1025年頃 |
「後拾遺集」雑・940 |
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もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし |
前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)1055年~1135年 |
「金葉集」雑・556 |
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春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ |
周防内侍(すおうのないし)
1040年頃~1100年頃 |
「千載集」雑・961 |
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心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな |
三条院(さんじょういん)
976年~1017年 |
「後拾遺集」雑1・860 |
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契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり |
藤原基俊(ふじわらのもととし1060年~1142年 |
「千載集」雑・1023 |
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わたの原 漕ぎいでて見れば 久かたの 雲ゐにまがふ 沖つ白波 |
法性寺入道前関白太政大臣(ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじん) 1097年~1164年 |
「詞花集」雑下・382 |
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世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる |
皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶとしなり)
1114年~1204年 |
「千載集」雑・1148 |
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ながらへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき |
藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)1108年~1177年 |
「新古今集」雑・1843 |
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おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に すみ染めの袖 |
前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)1155年~1225年 |
「千載集」雑中・1137 |
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花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり |
入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)
1171年~1244年 |
「新勅撰集」雑・1054 |
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人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は |
後鳥羽院(ごとばいん)
1180年~1239年) |
「続後撰集」雑・1199 |
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百敷や 古き軒端(のきば)の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり |
順徳院(じゅんとくいん)
1197年~1242年 |
「続後撰集」雑下・1205 |