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秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露に濡れぬれつつ |
天智天皇(てんじてんのう)
626年~671年 |
「後撰集」秋中・302 |
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奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき |
猿丸大夫(さるまるたいふ)
生没年不詳 |
「古今集」秋上・215 |
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ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは |
在原業平(ありわらのなりひら)
825年~880年 )在原業平朝臣 |
「古今集」秋・294 |
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吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ |
文屋康秀(ふんやのやすひで)
生没年不明 |
「古今集」秋下・249 |
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月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど |
大江千里(おおえのちさと)
生没年不明 |
「古今集」秋上・193 |
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心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 |
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)
生没年不明 |
「古今集」秋下・277 |
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山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり |
春道列樹(はるみちのつらき)
生年不祥~920年 |
「古今集」秋下・303 |
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白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける |
文屋朝康(ふんやのあさやす)
生没年未詳、9~10世紀 |
「後撰集」秋・308 |
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八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり |
恵慶法師(えぎょうほうし)
生没年不祥、10世紀頃の人 |
「拾遺集」秋・140 |
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あらし吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の にしきなりけり |
能因法師(のういんほうし)
988年~1050年頃 |
「後拾遺集」秋・366 |
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さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば いづこも同じ 秋の夕ぐれ |
良暹法師(りょうぜんほうし)
998年~1064年頃 |
「後拾遺集」秋・333 |
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夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く |
大納言経信(だいなごんつねのぶ)
1016年~1097年 |
「金葉集」秋・183 |
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秋風に たなびく雲の たえ間より もれ出づる月の 影のさやけさ |
左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
1090年~1155年 |
「新古今集」秋・413 |
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村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕ぐれ |
寂蓮法師(じゃくれんほうし)
1139年~1202年 |
「新古今集」秋・491 |
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きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む |
後京極摂政前太政大臣
(ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん)1169年~1206年 |
「新古今集」秋・518 |
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み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり |
参議雅経(さんぎまさつね)
1170年~1221年 |
「新古今集」秋・483 |
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契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり |
藤原基俊(ふじわらのもととし)
1060年~1142年 |
「千載集」雑・1023 |