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なぜ三重県に平家落人伝説があるのでしょう? | ||
平家落人伝説は日本各地に残っていますが、三重県内に伝わる伝説には、歴史的背景が関係するようです。伊勢国は平維衡(たいらのこれひら)が初めて伊勢守になって以来、その子孫である伊勢平氏が数多く土着し、繁栄してきた土地です。平正盛(清盛の祖父)が都に進出して、その子忠盛、孫の清盛が平家全盛時代を築き、有名になりましたが、それ以外の多くの平氏一族は伊勢に残っていました。その人たちが、「平家滅亡」にかかわる話とともに、いつのまにか屋島や壇ノ浦から落ち延びてきた「平家の落人」と誤解されるようになったのではないでしょうか。「平家物語」巻10の13「三日平氏」には伊賀・伊勢両国で起きた平氏残党の反乱が描かれています。「ここは落人の里である」とか「親から教えられた」と話す地元の人もいます。県内ゆかりの地に残る言い伝えには、平家の人々に寄せる思いがこめられているのかもしれません。 |
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