新古今和歌集
(しんこきんわかしゅう) 
 

1205年
 

1978首


後鳥羽院
(ごとばいん)

●後鳥羽院の命でつくられた第8番目の勅撰和歌集。
●後鳥羽院の主催した「院初度(いんしょど)百首」「院二度百首」が行われています。
●鎌倉時代初期、「古今集」成立の300年後にあたる元久2年(1205)に合わせて、形式的な完成披露が行われましたが、その後改訂作業が続き、97番・藤原定家をはじめとする撰者はいましたが、99番・後鳥羽院自身が積極的に関わり入選歌を決定しており「親撰」ともいわれます。
●後鳥羽院は隠岐に流された以後、改めて1600首を撰び直した隠岐本「新古今和歌集」も現在に伝わっています。全20巻。
●四季・哀傷(あいしょう:人の死を悲しむ)など12に分類されます。
●自分の歌に古い名歌の一部を取り入れることでイメージを重ねて、表現の幅と奥行きを広げる技法「本歌取り」が特徴です。
●第1位に86番・西行法師、第2位に95番・慈円と僧侶の歌を多く入れ、新古典主義といわれる幽艶、幽玄な世界を確立しました。
●月や冬の情景に心情を託した歌が増えるなど、その後の日本人の情緒のさきがけとなるような歌も多いです。
 

源通具
藤原有家
藤原定家
藤原家隆
飛鳥井雅経
寂蓮


 ※実際には後鳥羽院自らの選

百人一首に納められた和歌 (全14首)