仙 台
陰暦  5月 7日
(6月23日)
 名取川を渡つて仙台に入る。あやめふく日なり。旅宿をもとめて四、五日逗留す。ここに画工加右衛門といふものあり。聊か心ある者と聞きて、知る人になる。この者、「年ごろさだかならぬ名どころを考へ置き侍れば」とて、一日案内す。宮城野の萩茂りあひて、秋の気色思ひやらるる。玉田・横野、つつじが岡はあせび咲ころなり。日影ももらぬ松の林に入りて、ここを木の下といふとぞ。昔もかく露ふかければこそ、「みさぶらひみかさ」とはよみたれ。薬師堂・天神の御社など拝みてその日はくれぬ。なほ、松島・塩釜の所々、画に書きておくる。かつ紺の染緒つけたる草鞋二足餞す。さればこそ風流のしれもの、ここに至りてその実を顕す
      あやめ草足に結ばん草鞋の緒
 朗 読


止
あやめ草 足に結ばん 草履の緒
あやめぐさ あしにむすばん ぞうりのお
 名取川を渡って仙台に入る。ちょうど五月五日の端午の節句の前日のあやめを葺く日であった。泊まるところを探して四、五日とどまった。この地に絵師の加右衛門という者がいた。少しばかり風流心がある者だと聞いて、知り合いになった。この者が「長年、名前ばかりが知られていて、場所がはっきりしない名所を考え調べておきましたので、ご案内します」と言って、一日案内してくれる。宮城野の萩は茂り合っていて、秋の様子が素晴らしいことだろうと、自然と思いやられる。玉田や横野を通り、つつじが岡に着くと、そこは(古歌で有名な)あせびが咲く頃である。日の光も通さない、こんもりした松の林の中に入っていくと、この場所を木の下ということだ。昔もこのように霧が深いので、古歌に「お供している方よ、ご主人さまにお傘をどうぞ」と詠んでいる。薬師堂や天神のお社などを拝んで、その日は暮れてしまった。だがさらに、松島や塩釜のところどころの風景を絵に描いて贈ってくれる。さらにまた、紺に染めた緒をつけた草鞋を二足、餞別としてくれる。だからこそ風流の愚か者で、ここに至って贈り物をするに及んで、その実体を現したのだ。
      あやめ草足に結ばん草鞋の緒

   <端午の節句に習って、あやめ草を足に結んで出発しよう。もらった草鞋の緒もあやめ草に関係ある紺染めの、あやめ草と同じ紺色である。きっと無事に旅を続けられることだろう。>

 
 ※ 現代語訳 土屋博映中継出版「『奥の細道が面白いほどわかる本 」中経出版の超訳より
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