夏の和歌  
   百人一首の中で、「夏」の和歌は全部で4首あります。古今集、新古今集、千載集、新勅撰集からそれぞれ1首ずつ選ばれています。 

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 持統天皇(じとうてんのう)
645年~702年
「新古今集」夏・175
夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
生没年未詳、10世紀前後
「古今集」夏・166
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞのこれる 後徳大寺左大臣(ごとくだいじのさだいじん)1139年~1191年 「千載集」夏・161
風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆(じゅにいいえたか)
1158年~1237年
「新勅撰集」夏・192