「おくのほそ道」連句会

  連句はグループでつくる詩の形式です。日本の詩の歴史にまとめたように、室町時代から続いています。
しりとり遊びのように、前の句にうまくつながるように工夫しながら次の句を付け足していきます。
コツとしては前句と付句で一つの世界を味わい、その付句を前句として、関連がありながら違う内容の句をどんどん展開していくことです
芭蕉は「連句は三十六歩なり。一歩も後に帰る心なし」と心構えを示しています。前の句のイメージをずっと引きずらず常に前へ進めという意味です。
筋書きのないストーリーをグループで創り上げて、その変化を楽しめばいいのです。部活、恋愛、旅行、自然の美しさなど、自分たちの生活、今の思いを表現しましょう。
 現在も多くの連句の会があり、ルールも様々ですが、下記のような形で、グループで連句にチャレンジしてみましょう。
 
日本の詩の歴史


「さみだれを」歌仙


おくのほそ道  俳句一覧


すごろく/連句会 ワークシート


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 <詠み方のコツ>

 ➀作者名は俳号(ペンネーム)にしても、実名でもよい。ペアの場合は連名にする。

 ②連句の長さは発句から六句目までとする。(575→77→575→77→575→77)

 ③発句は「おくのほそ道」俳句一覧から各自が一句選ぶ。または共通の発句を決める。
  詠まれた季節、状況、エピソードについては、俳句すごろくのコマを参考にする。

 ④脇句は、芭蕉の気持ちを思い浮かべて、それに応えて詠む。
  短歌の下の句(77)を付けるように、芭蕉の発句と同じ季節、同じ時間帯の内容にする。

 ⑤第三句からは変化を意識して付ける。季節や場面を変えて発想を自由に広げていく。

 ⑥グループの人数などによって句数を増減できる。


<進行方法> ※➀か②を選択する。

 ➀付け順を決めて、一人またはペアで詠む。→みんなで推敲して完成する。

 ②句ごとに、一人またはペアで句案を提出する。→その中から相談して一句選ぶ。