陰暦 5月27日
(7月13日) |
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「江戸時代の俳諧(はいかい)ってどんなもの?
江戸時代の「俳諧」は連句といわれるもので、数人の仲間が集まり、5・7・5の長句と7・7の短句
を交互によんで合作していく「座の文芸」でした。
百韻(ひゃくいん)は一巻に100句続けてよみます。
歌仙(かせん)は一巻に36句続けてよみます。
芭蕉の時代には、百韻より歌仙がよくよまれました。こまかいルールがあるので、一巻を完成するのに2、3日かかるそうです。「おくのほそ道」での歌仙は13巻にのぼりますが、芭蕉の自筆の懐紙(かいし)が残っているのは、大石田(山形県最上川中流の船宿)でよんだ歌仙だけです。
<歌仙のしくみ>
発句(ほっく)=5・7・5(客がよむ。)
脇句(わきく)=7・7(亭主がよむ。発句と同じ季節とし、できれば同じ場所、時刻がよい。)
第3句目=5・7・5
第4句目=7・7
挙句(あげく:第36句目)=7・7
このような連句ではなく、一句だけ独立した句として意識してよんだのが芭蕉でした。今でいう俳句とは、明治時代になって発句が独立したものです。
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