大納言「藤原成親」 |
熊野は、後白河上皇などの皇室をはじめ、平家の人たちや公家の多くが参詣したところです。ここは、熊野三山と呼ばれ、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の3つと那智山青岸渡寺があります。平家物語では,第1巻「鱸」、第2巻「大納言流」「康頼祝言」、第3巻「医師問答」、第4巻「源氏揃」、第5巻「文覚荒行」、第6巻「祇園女御」、第9巻「忠度最期」、第10巻「熊野参詣」「維盛入水」、第11巻「鶏合壇浦合戦」、第12巻「土佐房被斬」「六代被斬」等に「熊野」が登場します。3つの社の中でも本宮と速玉大社は、信仰の対象ですが、「文覚荒行」など那智大社は修行の場として描かれています。 |
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熊野本宮大社 |

熊野速玉大社 |

那智山青岸渡寺三重塔と那智の滝 |
現在の熊野本宮大社、平安時代には別の場所にあったそうです。 |
本宮からは少し離れています。社は朱できれいに色付けされています。日本書紀、古事記にも出てくるイザナギの尊が祀られています。 |
那智大社の奥に青岸渡寺が見え、さらにその奥に那智の滝が落ちています。 |

大斎原 |

天皇家の熊野御幸 |

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「おおゆのはら」と読みます。現在の本宮の下にあります。ここは元々の熊野本宮で、熊野川の中州にあり、社は川が氾濫した際にたびたび流されたそうです。 |
速玉大社の境内には、天皇家の熊野御幸の記録が石屏風として刻まれています。 |
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