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●町…平安京の土地の区画の単位。一町は約121m四方。 ●中御門京極…中御門大路と東京極通りの交差するあたり。現在の京都府立医大病院、蘆山寺の近く。 ●六条大路…中御門大路から六条大路までは、直線距離で3キロ近い。 ●桁(けた)…柱と柱を結ぶために上部に横に渡した材木。 ●檜皮(ひはだ)…檜(ひのき)の樹皮を四角に切った屋根材。寺院や貴族の邸宅に多用。 ●葺板(ふきいた)…杉(すぎ)や椹(さわら)などの板。社寺から民家まで広く使用。 ●地獄の業の風…仏教の言葉で、人間が犯した悪業によって吹き起こる凶風。仏教では世の終わりに劫火(ごうか)・劫水(ごうすい)・劫風(ごうふう)が起こるという考え方がある。 |
❶「平家物語」巻三「辻風」は「方丈記」の記述を巧みに取り入れている。 ❷日記にも辻風の描写がある。 ●「木を抜き、沙石(させき)を揚げ、人家、門戸並びに車等、皆吹き上ぐと云々」藤原定家の日記「明月記」人々は火事の煙かと見まちがえたという。 ●「すなはち黄気を成し、楼の天に至るが如し」「辻風は常の事たりといへども、未だ今度の事の如きはあらず。すなはち尤(もつと)も物怪(もつけ…異変、悪事の予兆)たるべきか」九条兼実(くじょうかねざね)の日記「玉葉(ぎょくよう)」によると雷鳴が猛烈であったらしい。 |
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1180(治承4)年4月29日 【26歳】 |
治承のつむじ風 |
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同年4月 | 以仁王、平氏追討の令旨を諸国に発する。 | ||
同年5月 | 以仁王挙兵。源頼政の反乱。 | ||
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椹木(さわらぎ)町通り 平安京の中御門通り | 平家物語絵本巻3 辻風 |
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辻風の通り道 | 大和田気求『方丈記泗説』(延宝3年・下鴨神社蔵)「辻風の図」より |